Ex-Berliner

日記とかドイツ史とか

今夏のこと

 

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メイド・イン・ジャーマニーを身の回りに増やしてニッコリする運動、まだ続けております。最近は新たにペリカンのインキが仲間入りいたしました。ドイツで1番ポピュラーらしい?ブルーブラックです。

今年の春にはクニルプスの折り畳み傘も購入しまして、どんどん加速しております。そういえば里帰り中、母が西松屋に買いに行ってくれた哺乳瓶も偶然ヌーク(ドイツ製)でした。

 

そして写真手前のKawecoの万年筆、既にKawecoはプレゼントで頂いたものを1本持っているのですが、色違い・太さ違いで買い足してしまいました。

ラミーのEF(極細)は(私の持ち方が悪いのかもですが)ツバメノートでも結構裏写りしてしまって使い所が難しかったのですが、KawecoのEFは本当にちゃんと細いので普段使いしやすいです。

これでバリバリドイツ語書いたるで〜!

 

 

子供のいる生活にも慣れつつあり、なんとかドイツ語に触れる時間と読書の時間を捻出中です。

前の記事にも書いた中級ドイツ語文法問題集を今年中に最後までやりきりたいなーと思いつつ、やりきらないうちに写真左の『ディアロークで身につけるドイツ語単語4000』を買ってしまいました。(独学でやってはいけないことをドンドンやっていくスタイル)

この『ドイツ語単語4000』、ネイティブらしい例文の宝庫で、単語帳というよりかは「生のドイツ語フレーズ」が学べるのが凄くいい感じです。

 

 

最近の読書について。

失われた時を求めて』を完読して以降はパスカルの『パンセ』をゆっくり読んでおり、数日前にようやく読み終わりました。

恥ずかしながら、ジャンセニスムという言葉も今回『パンセ』に触れる中で初めて知ったくらいの不勉強者なのですが、とにかくキリスト教を弁証したい、人の矮小さと偉大さとを訴えたいというパスカルの懸命さは、読んでいて心地よかったです。

有名な「人間は考える葦である」というフレーズの、その後に続く文章の力強さが好きです。

 

彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも彼を殺すのに十分である。だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。なぜなら、彼は自分が死ぬことと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。宇宙は何も知らない。

だから、われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。われわれはそこから立ち上がらなければならないのであって、われわれが満たすことのできない空間や時間からではない。だから、よく考えることを努めよう。ここに道徳の原理がある。

 

 

自分の読書傾向として、難解な古典を選びがちです。(学生の頃にタイトルと概要を紹介されたものを、遅ればせながらきちんと読みたいという欲求がある)

ただし、それを読んだとてすっきり理解できる訳でもなく、めちゃくちゃ時間もかかるし、正直眠たくなるし、もうちょっと軽い楽しいものを選んで沢山読んだ方が自分にプラスなんじゃないか……とか思っていたのですが、『パンセ』の後まさしく気軽に読める(内容は気軽ではありませんが)『 愛をばらまけ: 大阪・西成、けったいな牧師とその信徒たち』を読んだところ、『パンセ』を読んだからこそ後者においてのキリスト教理解に重みを感じられたのかな〜という感覚もあって、人生は有限だけれどもこれからも古典を読むのは諦めないでいようと思います。