Ex-Berliner

日記とかドイツ史とか

"Das Programmheft Musical Wilhelm II."解説

2023年5月5日に開催されたコミティア144にて、

"Das Programmheft Musical Wilhelm II."という同人誌を発行しました。

もしヴィルヘルム2世のミュージカルがドイツで公演されていたら、パンフレットはこんな感じだろう、という体のパンフレット・パロディです。

最初は日本語での制作も考えたのですが、「ヴィルヘルム2世のミュージカルが本国で作られても、エリザベートやルドルフのように日本へ輸入されることはないだろうな……。」と変にリアリティにこだわった結果、全編ドイツ語というニッチな同人誌になってしまいました。

という訳でこの記事は、そんな本にも関わらず手に取ってくださった方に向けての内容の日本語訳と各種元ネタの解説となっております。

 

①内容あらすじ(INHALT)の日本語訳

第一幕

オランダ・ユトレヒトの屋敷で一人の老人が死を迎えようとしている。
彼は年老いた元皇帝ヴィルヘルム2世だ。
その傍らを彼と同時代に生きた幽霊たちが取り囲んでいる。
皆口々に皇帝の愚かさを非難しあう中、一人の臣下が皇帝の本当の姿を語り始める。(”Ein verhasster Mann”)
フィリップ・ツー・オイレンブルク、皇帝のかつての恋人が。
1888年、若き皇帝ヴィルヘルム2世が即位し、宮廷は喜びに満ちていた。(“Der neue junge Kaiser für uns”)
皇帝は軍服とそれを着た美しい軍人たちに執心しており、野心に満ちている。(“Seine Majestät bevorzugt Uniformen”)
 
ビスマルク率いる外務省の面々は若く無鉄砲な皇帝を警戒している。
ビスマルクは皇帝との対決も辞さない姿勢だが、その部下で陰謀家のホルシュタインは別の考えを思いついている。(“Blut und Eisen”)
ある日、若き皇帝はプレーケルヴィッツでの狩りで芸術肌の外交官フィリップ・オイレンブルクと出会う。
政治的野心を持たない、心優しいオイレンブルクに皇帝は一目で恋に落ちる。(“Nicht wie die anderen”)
ベルリンに戻った皇帝とオイレンブルクは再会し、皇帝はオイレンブルクに外務省の要職を命じる。
戸惑うオイレンブルクに対し、皇帝は強引に「2人で理想の帝国を作ろう」と詰め寄る。(“Wir zusammen”)
 オイレンブルクに傾倒する皇帝の姿を目の当たりにし、外務省ではさらに危機感が高まる。(”Er ist eine Katastrophe”)
ビスマルクの長男ヘルベルトも、「皇帝はオイレンブルクを愛している」との報告を受ける。
ビスマルクが中央党と協力したことを皇帝は糾弾する。
ビスマルクはヴィルヘルムの下で働くことはできないと言い、去っていく。(“Wo bleibt Bismarck?”)
有能な宰相を失った皇帝に、オイレンブルクが新たな人材を紹介する。
北ドイツ出身のハンサムでブロンドのベルンハルト・フォン・ビューローは
「第二のビスマルク」を自認する新進気鋭の外交官だった。
(“Ich bin Bülow,Ihr Bismarck”)
皇帝はビューローに満足し、オイレンブルクへの信頼をますます深める。
帰り道、オイレンブルクは「私の愛はけして不道徳なものではない。これは皇帝への忠誠だ」と独り言ちる。(„Meine Treue heißt Liebe“)
ビューローとオイレンブルクは、ビスマルクの弟子であったホルシュタインと手を組み、
帝国の人事と外交を思い通りに動かすことができるようになった。
皇帝はドイツ帝国臣民に向かって「ますます輝かしい日々を諸君らに約束しよう」と謳う。
(“Herrlichen Tagen”)
皇帝の大言壮語や不遜な発言は日に日に酷くなっており、官庁街でも皇帝の精神状態を疑う声が出始める。
(“Ist Kaiser geistig normal?”)
そんな中、ヴィルヘルムの祖母でもあるイギリスのヴィクトリア女王崩御し、ヨーロッパに新時代が訪れる。
(“Die neue Zeit ist da”)
ヴィルヘルムはヨーロッパに新たな秩序を築くと宣言し、オイレンブルクとビューローはそれを傍らで見守る。
ホルシュタインはそれを不信の目で見つめている。
(“Herrlichen Tagen(reprise)”)
 
第二幕
大規模な艦隊法の成立によって、ドイツの海軍力はイギリスに迫ろうとしていた。
海軍元帥の姿でヴィルヘルムは「我が帝国の将来は海上にあり」と演説する。
(Unsere Zukunft auf dem Wasser”)
心の均衡を欠いたまま軍事的野心を実現しようとする夫を憂い、
皇后アウグステ・ヴィクトリアは「誰が彼を守ってくれるのか」と涙する。
(Wer kann ihn schützen?”)
1904年、ヴィルヘルム2世は伯父であるイギリス国王エドワード七世を訪問する。
ヴィルヘルムはイギリスがドイツと自分をずっと不当に扱ってきたと主張し、会談は険悪な雰囲気となる。
英独関係を破壊したくないビューローが間に入ると、皇帝は「私こそ外務省だ」と言い放つ。
(Mein Land muss mir folgen”)
その報告を聞いたホルシュタインは、オイレンブルクと皇帝を見限り、ビューローこそ自分の仕事のパートナーとしてふさわしいと悟る。
ビューローも、皇帝の錯乱を目の当たりにして、外交的決定に皇帝を関らせない決断をし、ホルシュタインとわかりあう。
(Ihr Ziel ist mein Ziel”)
一方で、皇后アウグステ・ヴィクトリアは共に皇帝を支えようとオイレンブルクに提案する。
オイレンブルクは自らの不安を吐露し、それでも皇帝を守ると皇后に誓う。
(Ich kenne ihn so gut”)
ロッコ危機をきっかけにホルシュタインは外務省の中心から追いやられようとしていた。
弟子、はては息子のようにも感じていたビューローからの裏切りにホルシュタインは動揺する。
(„Wie mein Sohn“)
ホルシュタインは一人でドイツ帝国の頂点の状況を変えようと決心する。
ジャーナリストのマクシミリアン・ハルデンにオイレンブルクの「異常な性癖」について
暴露し、記事を書くよう指示する。(„Intrige“)
皇帝と最も親しい臣下が同性愛者であるというスキャンダルは帝国を揺るがした。
一夜にしてオイレンブルクは犯罪者となり、皇帝は真の友人を永久に失った。
呆然自失となった皇帝にビューローは寄り添うが、同年に皇帝の舌禍、デイリーテレグラフ事件が発生する。
帝国議会をコントロールできなくなったビューローは帝国宰相を辞する。(„Ich kann nicht mehr”)
自分の意を汲んでくれる臣下たちがいなくなり、影響力を失った皇帝は
ギリシャのコルフ島で考古学ごっこに勤しんでいた。
地中海の美しい景色の中で、皇帝は去っていった人間たちへの恨み、悲しみ、愛しさを独りごちる。
(„Alle haben mich im Stich gelassen“)
1914年6月28日、サラエボ事件のニュースがベルリンの宮廷にも届いた。
焦るヴィルヘルムだが、臣下たちからいつも通り夏のバカンスへ出かけるよう勧められる。
(„Der schöne Sommer kommt”)
戦争を避けるため各国の外交官たちは動いていたが、8月ついに動員が始まった。
(„Mobilisierung!”)
にわかに皇帝を讃える歓声が民衆から湧き上がり、皇帝は見せかけの勇気でその声に応える。
Herrlichen Tagen(reprise)”
蝋燭が照らす部屋の中で、勇ましい皇帝を演じてみせたヴィルヘルムにオイレンブルクの幻がそっと近づき、抱きしめる。
しばらくして蝋燭の灯りがそっと消える。
(„Die Lampen gehen aus”)
 

②曲目リスト解説と元ネタ

シーン1
“Ein verhasster Mann”
「ある忌み嫌われた男」
プロローグは皇帝の亡命先ドールンから始まります。
エリザベートPrologの、死者が蘇って主人公のことを口々に語りだすようなあんな感じを想像しています。
 
シーン2
“Der neue junge Kaiser für uns”
「我々のための若き新帝」
シーン変わって、ポツダム新宮殿での華やかで希望に満ちたアンサンブルの歌です。
イメージとしてはFriedrichのDer große Königとかモーツァルト!のWas für ein Kindとか……。
 
“Seine Majestät bevorzugt Uniformen”
「陛下は制服がお好き」
ヴィルヘルム2世の軍服偏愛を皮肉った曲です。
パレード礼装に身を包んだ騎兵が一列で踊るところ、圧巻でしたよね。
イメージとしてはルドルフのEin hübscher Krieg。
女性が着飾って男を落とすわ!という曲ですが、テンション的にこんな感じかなと。
 
シーン3
“Blut und Eisen”
「血と鉄」
舞台は外務省に代わり、ビスマルク(とホルシュタイン)の重苦しい曲になります。
ビスマルクの信条を紹介するような歌ですね。
これは特にイメージ的な元ネタはないかな……?
強いて言えばFriedrichのDas Preußische Prinzipとかが近いかもしれません。
 
シーン4
“Nicht wie die anderen”
「他とは違う」
今度は東プロイセンのプレーケルヴィッツ(現ポーランド)の狩猟屋敷での
皇帝とオイレンブルクの出会い・恋の始まりのシーンです。
これはもうミュージカルルドルフのSo viel mehrがそのままイメージ元です!!!
皆さんもSo viel mehrをヴィリーとオイレンブルクだと思って聴いてみてください。
 
シーン5
“Wir zusammen”
「私たちならできる」
再びポツダム新宮殿に戻ってきました。
オイレンブルクを宮殿に呼びつけた皇帝が強烈なラブコールを送り、
要職に任命、二人で理想の帝国を作ろう―とはしゃぎまわる。
イメージ元はプロデューサーズのWe can do it。
プロデューサーズの独語圏公演ではWe can do itがWir zusammenになっているので、
本当にそのままです。
 
シーン6
 ”Er ist eine Katastrophe”
「彼は災厄だ」
外務省でビスマルクビスマルク長男、ホルシュタインが皇帝の扱いをどうしようか悩んでいます。
イメージはエリザベートのWir oder sie。
皇帝が帝国を破壊しようとしている!というニュアンスです。
 
シーン7
“Wo bleibt Bismarck?”
「どこだ、ビスマルク!」
皇帝の横暴に耐えかねたビスマルクがとうとう退任。
これはモーツァルト!のWo bleibt Mozart?がそのまま元ネタです。
コロレドとモーツァルトの掛け合い、年齢は逆ですがそのままヴィルヘルム2世とビスマルクの掛け合いで脳内変換していました。
 
シーン8
“Ich bin Bülow,Ihr Bismarck”
「ビューロー、あなたのビスマルク
ビスマルクを失った皇帝にオイレンブルクがビューローを紹介。
ビューローが高らかに自己紹介ソングを歌いあげます。
イメージとしては井上芳雄版の「人生は夢だらけ」とか、
声質の感じだとI am from AustriaのNix is fixとか……。
実在のミュージカル俳優ならルカス・ペルマンに絶対ビューロー演じてほしいと思い続けています。
 
シーン9
„Meine Treue heißt Liebe“
「我が忠誠は愛」
外務省を出てウンター・デン・リンデンをとぼとぼと歩くオイレンブルクの内省ソング。
皇帝への愛を吐露するバラードです。
ミュージカル曲での元ネタはなくて、Ayase「シネマ」とかぬゆり「ロウワー」とか、淡々とした歌い出しからのサビでの感情の発露みたいなそういう曲だといいなと思っています。
 
シーン10
“Herrlichen Tagen”
「輝かしい日々」
ビューローを得て自分の権力が盤石になった皇帝、絶好調!という歌です。
これもミュージカル曲ではあんまりイメージ元になった曲がなく、ウタ「私は最強」とかラブライブ!サンシャイン!!の「MIRAI TICKET」とかそういう壮大さ、明るさ、未来へと向かう感じの曲でイメージしています。
 
シーン11
“Ist Kaiser geistig normal?”
「皇帝の精神は正常か?」
外務省の役人たちみんなで皇帝の正気をいぶかしむシーン。
イメージ元はエリザベートのRastlose Jahre。
 
シーン12
“Die neue Zeit ist da”
「新時代がそこに」
ヴィクトリア女王の死去がベルリンにも伝わり、ヴィルヘルムが心境を歌います。
ルドルフのDer Weg in die Zukunftだとちょっと明るすぎるかな?と思いつつ、そんな感じのイメージです。
 
“Herrlichen Tagen(reprise)”
「輝かしい日々(reprise)」
一幕ラスト!プリンシパルの合唱!という感じで退場したビスマルクを除く主要人物が一堂に会して歌います。
ポジティブな内容しか歌わない皇帝とビューロー、自分のソロ曲のワンフレーズを投げかけるオイレンブルク、「輝かしい日々」に疑問を呈すホルシュタイン
 
第二幕
シーン13
“Unsere Zukunft auf dem Wasser”
「我が帝国の将来は海上にあり」
二幕一発目、ここで有名なフレーズを回収。ティルピッツが出てきて皇帝、ビューローと一緒に歌います。
FriedrichのUns're Zeitとかがイメージに近いかな……?
船のセットが低予算ミュージカルなのに頑張っていてすごかったですね。(このシーン以外は基本的に背景をスクリーンへの投影で済ませていたので)
シーン14
“Wer kann ihn schützen?”
「誰が彼を守るの?」
やっと女声のソロが来た!!皇后アウグステ・ヴィクトリアの夫を思って歌う静かな、そして力に満ちたバラードです。
レディ・ベスの「大人になるまでに」をもうちょっと暗くした感じ……?
ザンクトガレン版のWer schützt das Kind?とかかなりそのままかもしれないです。
リアリティを考えればもうちょっと女声曲がないとおかしいというのは理解しているんですが、ヴィルヘルム二世で物語を作るとこれが精いっぱいだった……。娼婦との遊びシーンとかミュージカルだとよくありそうなんですけどね……そこまで丁寧に辿るとWW1開戦まで行けない気がしてカットしてしまいました……
 
シーン15
“Mein Land muss mir folgen”
「我が国は私に従う」
共感性羞恥がエグそうな皇帝ヴィルヘルム二世の英国王エドワード7世訪問シーンです。
部分的にはルドルフのDu willst nicht hören(フランツヨーゼフとルドルフの口論)のイメージ、そこから先はエリザベートのNervenklinikの最後の絶叫に近い感じの……。
 
シーン16
“Ihr Ziel ist mein Ziel”
「貴方の目的は私の目的」
ビューローとホルシュタインの共謀ソング?
皇帝をこのままにしといたらヤバイと悟った二人のデュエットです。
ホルシュタインの感情に重点持って描かれているの、このミュージカルのいいところですよね。
これはまだ明確に「この曲っぽい!」というイメージ元を見つけられておらず……
男2人が共謀という点ではレディ・ベスの「ベスを消せ」なのですが、あそこまでアグレッシブなイメージではないんですよね。
 
シーン17
“Ich kenne ihn so gut”
「私は彼をよく知っている」
オイレンブルクと皇后アウグステ・ヴィクトリアがお互いに皇帝への愛を吐露します。
これは明確に元ネタがあり、ミュージカルCHESSのI know him so wellです。
亡命したソ連のチェスプレイヤーの現恋人と国に置いて行かれた元配偶者のデュエット。
 
シーン18
„Wie mein Sohn“
「我が息子のように」
ホルシュタインのソロです!!!!!
ロッコ危機からのアルへシラス会議でトチったホルシュタイン、外務省での発言力がガタ落ちになります。ビューローにも助けてもらえず、なぜ私を裏切った!という怒りと寂しさに満ちた楽曲になっております。
エリザベートのIst das nun mein Lohn?あたりをイメージしています。
でもルドルフのDu bleibst bei mirくらい情念に満ちていてもいいし、ちょっとコミカルにプロデューサーズのbetrayedぐらいブッ飛んでても楽しいな……。
ホルシュタインに色んな歌を歌ってほしいから……
 
シーン19
„Intrige“
「陰謀」
みんな大好き謀略シーンです。
ホルシュタインとハルデン、雑誌でオイレンブルクのことを書いて彼の影響力を一掃しようと試みます。
これはそのままFriedrichのHof und Intrigeをイメージしていました。
 
シーン20
Eulenburg Affäre
ここはボーカル曲無し。オイレンブルクのスキャンダル。
皇帝はオイレンブルクを失いパニックになる。
エリザベートでルキーニに刺された後の不協和音が流れてる感じで……。
 
シーン21
“Ich kann nicht mehr”
「もう無理だ」
デイリーテレグラフ事件後、ビューローと皇帝の決別。
私は貴方に尽くした、これ以上は何もできません。と言って去る帝国宰相ビューロー。
これもまだそれっぽいミュージカル曲を見つけられていません。
 
シーン22
„Alle haben mich im Stich gelassen“
「皆が私を見捨てた」
コルフ島で趣味にふけりながら恨み言を吐き出す皇帝。
エリザベートと同じくコルフ島でプライベートな楽しみに耽溺していたというのがいいですよね。2人の性格は真逆なのに……。
↑という歴史的事実もあって、エリザベートのNichts,nichts,gar nichtsをイメージしています。
プロデューサーズのThe king of broadwayぐらいはっちゃけてても楽しい気はします。
 
シーン23
“Der schöne Sommer kommt”
「美しい夏が来た」
絶望の前には綺麗な書割を置いておきたいので、アンサンブルによる1914年の初夏ソングです。これもFriedrichのDer große Königがイメージに近い。
 
“Mobilisierung!”
「動員!」
戦争が始まります。まだイメージに近い曲は見つけられていないです……。
 
シーン24
“Herrlichen Tagen(reprise)”
「輝かしい日々(reprise)」
ついにフィナーレです。権威を傷つけられガタガタになっていた皇帝、戦争が始まることで輝きを取り戻します。最悪な形で一時的な「英雄」になってしまいました。
元々は臣下やアンサンブルとの曲でしたが、ここではたった一人で歌います。
 
„Die Lampen gehen aus”
「灯りが消えてゆく」
部屋で一人になった皇帝のもとにオイレンブルクが現れます。
オイレンブルクは自分の領地リーベンベルクへ籠っているはずなので、本人がここにいるはずはありません。
曲名というかシーンの発想元は有名なエドワード・グレイの発言です。
曲自体はこれもまだイメージに近い既存の曲が見つけられていないですね……。
 

③人名等の元ネタ

脚本はアドルフ・ヴィルブラント(世界で初めてハッピーエンドのゲイ小説を書いた19世紀末ドイツの作家)だったり作曲はオイレンブルクの楽曲を歌っている実在女性歌手だったり、スタッフについてはいろんなところからヴィルヘルム期帝政ドイツに関わりのある人の名前を借りています。
俳優の名前はメインどころについては既存の映画やドラマでヴィリーたちを演じたことのある俳優の名前を借りています。
(ヴィルヘルム二世のBarry FosterはBBCのFall of eaglesでヴィルヘルム二世を演じていた英国の俳優。)
アンサンブルについては帝政ドイツ研究者のお名前を借りていたり……勝手にすみません……。
 
 
巻末の広告も自分で撮った写真で作ったので、くすりと笑っていただけたら嬉しいです。
ここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、ありがとうございました!